2007年2月アーカイブ

さて手術4日後、抜糸しに再び病院へ。
先生「どうです?このお洋服(↓)は。私が考えたんですよ。」
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私「あ〜、なんか動きにくそうでしたね。」
「うん、それはわざとなんです。
猫ちゃんは体が柔らかいから動いてしまって傷が開くのを防ぐためなんですよ。」
なるほど〜、それでAIBOみたいになってたのか。

ガーゼのお洋服をちょん切って、久々のお腹拝見。
8cmぐらいの一文字の手術跡が青い糸で10カ所ぐらい止められてる。
こんなに切ったんだ…痛そお。
「うん、キレイになってるね。」
青い糸をチョンチョンと切っていく。
「さあ、これで99%大丈夫です。」
99%?!
「残りの1%は何かと言うと、猫ちゃんの舌って言うのはザラザラしてるでしょ。
ライオンとか猫科の動物の舌は骨に付いた肉を削ぎ取るため、
ヤスリのようになってるんですね。」
ほほう。
「で、治りかけた傷口を舐めて削っちゃうことがあるんです、それが残りの1%。」
ぎゃあああ、痛そう…。
「でもキクちゃんは大丈夫でしょう。」
どうでしょうねえ、外面いい子ですからねえ…。
予感は的中。

子宮を取って落ち着いたキクさん。
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ベローン。

手術後はよく寝るようになった。
私がベッドに入ると上に乗ってスースー寝息を立てる。
そして、確実に以前よりよく食う。
朝、飯食わせろと起こす。
前はそんなこと無かったのに…
デブ猫の予感。
手術から5日後、病院に迎えに行った。
お洋服のように胴体をガーゼで包まれたキクマサが不安げに退院。
「とってもいい子でしたので、問題無く済みましたよ」
相変わらず病院での評判が良い外面イイ子。
家だと凄いんですけどね…
4日後に抜糸にして終了。
術後の注意点は、包帯を濡らさない。
お腹に負荷をかけない。
高いところから飛び降りない。
はじめの二つはまあどうにか、最後の一つはどうにも出来ねえなあ、なんて思いつつ帰宅。

今度こそ!
3度目の血液検査への挑戦。
何とか熱は38度。
先生「じゃあ、検査しちゃいましょう」
ワーイ!待ってました!
きくまさ初めての血液検査。

動物の血液検査ってどうやるんだろう。
右腕をゴムで縛るのは人と一緒。
アルコールで消毒しながら、毛並みを分けて地肌を出し、血管を探す。
病院のおねーさんに押さえられて大人しくしてるが、かなり嫌そう。
出てきた血管らしき所に採血の針を刺す。
細い腕から血が採られていく。
おお…見てるだけでおかーさん涙が出そう。
しかも結構採るのね、血。
なかなか検査の量にならないからずっと刺されてるし、うあああああ。
「はい、おりこうさんでした」
おお、鳴きもせず暴れもしなかった、偉い子偉い子。
結果が出るまで、20分ぐらい待つ。

待ってる間に待合室のテレビを観てた。
今の幼稚園ではかぐや姫が4人居たりとかするお芝居をやらなきゃいけないらしい。
運動会でも徒競走で一緒にゴールとかすんでしょ、イミフ。
だったらやんなきゃいいじゃん。
オリンピックとかも一緒にゴールしたらいいんじゃねえの。

少子化は鶏が先か卵が先か、
チラシの裏的なことをうすらぼんやり考えてる間に結果発表。
検査結果:いたって健康。
明日、子宮と卵巣を摘出。

ここにも使ってない子宮がありますが…
発情も後半、昼間はイイ子。
やっぱり右手は伸ばすのね。
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ダラ〜ン。
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ドビュッシーの月の光を聴いて熟睡。
ウ〜〜〜〜ンとか寝息立てて萌え萌え。
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夜はもう…スゴいんです。
このところ全く寝れませんよ…

そう言えば、お気に入りのアヒルもどきは今こんな感じ。
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首チョンパ!
いろんなとこからエクトプラズム出てるし。

さて、きくまさを預けて4日目。
だんだん治まってきたらしいので引き取りにいった。

結局、預けたその日がMAXだったらしい。
腹の底からアオ〜ンアオ〜ン鳴き叫んでいてたそうだ、恐ろしい。
社長のデスクの上でくつろぐきくまさ、恐れ知らず。

家に置いとかなくてよかった。
とりあえず、熱が無ければ検査して手術。
そのまま病院へ連れて行く。

かかりつけの動物病院にはそこのニャンコが2、3匹常にウロウロしてる。

待合室でニャンコに覗き込まれ、シャーシャー威嚇するきくまさ。
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でもホントはガクブル。
チキン。

まだ熱が39度あるので、検査も出来ず、また3日後に来て検査になった。
最近食欲もあんまり無いから、ご飯食べてくれないし、
ご飯に薬混ぜてるからご飯食べないと薬も食べないし、
いつになったら熱下がるんだろう。
ちょっと体重も減っちゃたしなあ。
でもなんか顔が丸いんだよね、いままでは子猫って顔だったけど、こう、丸みを帯びたというか。
オンナになったのね…
ま、もうすぐオンナでもオトコでも無くなっちまうんだが。
今日は大人しく寝て欲しい…。

イマイチ色っぽくない、クネクネきくタン。
病院に行ったその夜、大騒ぎ。
ニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャー
ニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャー
ニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャー
ニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャー
ニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャー
ニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャー
ニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャーニャー
一晩中泣きっぱなし。
しかし、発情期のクネクネスリスリは無い。
盛ってる?盛ってぬ?どっち?
あんまり五月蝿くて腹が立ったので、無理矢理布団に突っ込んで寝かせようと格闘。
(キクマサはいつも布団に入りたがらない)
しかも朝になって私が起きたとたんにグーグー寝始めやがった。
コノヤロー!
昼一人で熟睡してるから夜起きて騒ぐんだ、きっと。
しかしこのままでは発作的に絞め殺しかねない。
キクがもと居た所に助けを求める。
心身ともに限界ですと先輩に泣きついて、昼間預かっていただけることになった。
昼間に人が居て寝られない状況に置けば、自然に夜は寝るだろう。
更に有り難いことにその日から預かってくれるですってよ。
地獄に仏、またリュックに詰めて預けに行った。
不安げに様子を伺うキクタン。
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部屋に離しても元の居た所なのに、一番隅の机の下に潜って出てこない。
チキンだなあ。
でもかーちゃんは自分の睡眠が大事。さくっと置いて帰る。
今日はぐっすり寝れるわあ。

さて、次の日、とうとう本格的に発情したという連絡。
涙目で震えながらアンアン悶え苦しんでるらしい。
ガキのくせに色気づきやがって…
乳首がピンクになったときに病院に連れてけばよかった。
まあ、預け先の先住猫、七美(しちみ)ちゃんともうまくやっているようだし、
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連れて帰っても状況は悪化しているので、発情が収まるまで預かっていただけることになった。
久々猫のいない日々、のびのびするわ〜。
なんてな。
やっぱ物足りない。
今頃悶えてるのかしら…
なんだかこの頃うるさい。
前からうるさいっちゃうるさかったが、私が寝てからもニャーニャー言ってる。
最近帰りが遅くて構って病が悪化してるのか?
もしや…これは盛り?
しかし、クネクネもしないし違うのかな、なんだろ。
どっちにしろ早く手術しなきゃ。
避妊手術ってマイナスイメージが有ったんだけど、調べると実は猫の体のためにもなるらしい。
発情によってホルモンバランスが崩れてストレスになるそうな。
体重も3キロになったことだし、病院に行って手術できるか診てもらおっと。
目もまだ涙目だし。

病院につれてい行こうと、いつも使ってるキャリーケースに入れようとするが、嫌がる。
無理に突っ込んだらニャーニャー騒ぐ。
しょうが無いので、リュックに入れて病院へ向かう。

久々の病院、ビビるきくまさ。
「今日はどうしました?」と先生に聞かれ、
「目が相変わらずなのと、このところ泣きっぱなしで盛りじゃないかなと。
避妊手術が受けられるかどうかを調べたいんですけど」
「はい、じゃ体調を調べましょう」
体重計を計り、お尻の穴にブスッと体温計を刺され、にゃああ〜ん、と嫌がる。
先生「体重も3キロあるし、ん〜?熱がちょっと高いなあ。風邪の症状は有った?」
私「いやー、くしゃみも鼻水も出てないですね」
先生「血液検査して手術できるかどうか調べようと思ったんだけど、
目もまだ治ってないし熱もあるから治してからにしましょう」
私「はい…」
いつもより強力な目薬と熱の薬をもらって帰る。

家に帰る途中で、新しくできた公園を見つけた。
天気もいいし、あんまり人も居ないのであこがれの猫散歩に挑戦!
ベンチに座って、リュックを開けるとフンフンと興味有りそうに膝の上に乗ってきた。
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が、遠くから近づいてきたラジコンカーの音にビビリ、リュックに逃げ込む。
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でもちょっと気になってこっそり見る。
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そしてプルプルと震え出し、二度とリュックから出てこなかった。
チキンだなあ。